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食物繊維はゴボウの3.7倍!誰でも簡単にできる常備菜【らっきょう漬け】の作り方

      2015/06/11

こんにちは。陶工房高谷です。

 「梅干し」や「らっきょう」など、保存食になる常備菜をつくる季節になりました!特にカレー好きの我が家にとっては欠かせないのが【らっきょう漬け】。お助けアイテムを使うと、びっくりするぐらい簡単に作ることが出来ます! 今日はそんなお話を。。。

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なぜ6月にらっきょうを漬けるのか?


深めの小皿にらっきょう

らっきょうを6月に漬ける理由、それは…ズバリ“旬”だから。6月6日は「らっきょうの日」。旬であることプラス、6という数字の形がらっきょうに似ていることから制定された記念日です。

ついついビールなどを飲み過ぎでしまうこれからの季節。らっきょう漬けは酸味で肝臓や胆嚢を守ってくれます。らっきょうは疲労回復や夏バテ防止に効果的。さらに、辛味をマイルドにしてくれる働きもあり、カレーとの組み合わせはやはり理にかなったものなんです。

しかも、日本食品標準成分表によると、なんとらっきょうはゴボウの約3.7倍もの食物繊維を含んでいるとのこと!整腸作用もあるなんて、らっきょうは何とも侮れないヤツです。

 

10日後には食べられる! 超簡単!らっきょう漬けの作り方

「保存食を作るのは面倒くさい!」そんな声を耳にすることがありますが、やってみると意外に簡単。しかも、食材そのものの香りが季節を感じさせてくれて、心も夏を迎えるモードにスイッチできます。材料選びを工夫すれば、一瞬にして仕込めて手間いらず。途中容器ごと振るだけで、10日後には浅漬けを楽しめるようになります!

さっそく、作ってみましょう♪

1)らっきょうに熱湯をかけ、乾かす

 

らっきょうに熱湯をかける

 ★ポイント1★ 「洗いらっきょう」で手間いらず 

 土付きのらっきょうを買うと、洗って、上下を切り落として、薄皮を剥いて・・・と処理にすこーし手間がかかります。これもやり出すと楽しい作業ではあるのですが、時短好きなら「洗いらっきょう」を買いましょう!下処理完了済みの状態で売っていますので、袋から出してそのまま使えます。ちなみに、上の写真はちょうど1kgです。

★ポイント2★ ざるは「ボウルタイプ」ではなく「お盆タイプ」がオススメ 

ざるにらっきょうを広げて、熱湯をまんべんなくかけ、そのまましばらく放置して乾かします。
お盆タイプのざるを使うと乾燥が早いです。お盆タイプのざるは何かと重宝しますので、一つ持っておくとお料理がより楽しくなります!

2)保存瓶を消毒

 

ホワイトリカーで消毒

★ポイント3★ ホワイトリカーで簡単消毒

 我が家は上にスクリュータイプの蓋が付いている保存瓶(3ℓ)を使っています。保存瓶はキレイに洗う・しっかり乾燥しておくが基本ですが、らっきょうを漬ける前にはさらに消毒をしましょう。保存瓶は大きいので鍋に入れて煮沸消毒をしたりはなかなか難しいですよね。そんな時に頼りになるのがホワイトリカー!ホワイトリカーを保存瓶に少し入れ、全体に行き渡る様にクルクルと回せばOK。同じくアルコール度の高い焼酎や、消毒用エタノールでも代用できます。

3)らっきょうを保存瓶に入れ、酢をかける

水気をしっかりとる

 らっきょうが乾いたところで、保存瓶に入れて行きます。重なっていて少し水分が残っている場合は、キッチンペーパーなどで拭くといいですね。全部入れたら、いよいよお酢を投入です。

かんたん便利ならっきょう酢

★ポイント4★ らっきょう酢を使う

 一度塩漬けして、甘酢を作って本漬けして・・・となるとなかなか大変ですが、「らっきょう酢」という素晴らしいものがあります。封を開けてそのままらっきょうの上からかけるだけです!

今回使ったらっきょう酢はこちらオタフク らっきょう酢 700ml↑。これでちょうど1kgのらっきょうを漬けこむことができます。

そして、仕上げにとうがらしを適量。

ra06これで仕込みは完成です!

あとは、最初の2・3日は、1日に2~3回程度保存瓶を大きく振って、中身をかき混ぜます。そして、10日後にはもう浅漬けらっきょうが食べれますよ♪

保存はシンクの下や床下収納など冷暗所で。3週間ぐらいたつと、しっかり浸かったらっきょうのお味になります。

 

らっきょうに合う器・カレーに合う器

 美味しさを決めるのは、味覚より視覚である、というのは有名な話。最後に、らっきょう、そしてらっきょうが欠かせない人気メニュー「カレー」が一層美味しく見える器を盛りつけ例と共にご紹介します。

★ポイント5★ 器選びで美味しさ倍増

らっきょうに合う【少し深めの小皿】

深めの小皿にらっきょう

小皿というと、よく醤油のつけ皿に使われるもののように比較的ペタンとした、深さのないものが主流です。オススメは、写真のような1~2cm程口縁がせり上がっている小皿。らっきょうのような少し汁を含むもの、つるりと滑りやすいものでも取りやすく、見た目にも中身がこぼれ落ちそうにない安定感が心地いい器です。このタイプの小皿はありそうでないので、見つけたら“買い”ですよ!

カレーに合う【変わり種の鉢】

スープ皿でカレー

フレンチならソースで画を描きたくなるような、縁の広い器にカレールーを入れてみました。おもてなし感がグッとでますね。そして手前のご飯の鉢。コレは「ほぼ垂直に立ち上がっていて、高台のないもの、直径12センチ程度」というオーダーでお作りしました。お客様がモデルにしたのは、札幌のスープカレーのお店「ピカンティ」で使われている器だそうです。柔らかい色合いと質感が手作りカレーにぴったり。白ではなく敢えてカレーと同系色の器というところがポイントです。

脚付の鉢

そしてもう一枚。こんな個性の強い形・色の器でもケンカしないのはカレーの圧倒的な存在感あってこそ。スパイシーな組み合わせが料理を器が一層美味しく見せている好例ですね。

 

らっきょう漬け 作り方のポイントまとめ

★ポイント1★ 「洗いらっきょう」で手間いらず 

★ポイント2★ ざるは「ボウルタイプ」ではなく「お盆タイプ」がオススメ 

★ポイント3★ ホワイトリカーで簡単消毒

★ポイント4★ らっきょう酢を使う

★ポイント5★ 器で遊ぶ

<用意するもの>
洗いらっきょう 1kg、らっきょう酢 700ml、とうがらし 適量、保存容器(1kgを漬けるなら3ℓサイズで十分)、ホワイトリカーまたは焼酎、消毒用エタノールなど

<あると便利なもの>
ざる(お盆タイプ)

完成を待つ時間も愛おしい【らっきょう漬け】。解禁の日のメニューをあれこれと考えながら、梅雨を楽しく乗り切りましょう!

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おうちごはんが一層美味しくなる器 
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